公開日:2020年8月22日 最終更新日:2020年8月22日
「資産を増やしたい…と考えてはいるけど、投資は怖いし、難しそうで…」 どこから始めたらいいの?と思っている人は、投資の入り口として資産を守る商品を試してみては?たとえば、税制の優遇措置である「iDeCo」や「つみたてNISA」が資産を守る商品です。OREJUNさんに詳細を伺いました。
税制の優遇措置は使わないと損!
「金融政策の失敗とばらまきにより、日本政府の負債は世界でもダントツトップを走っています。日本のGDPに対する負債額は2倍を超え、これは世界のレベルからかけ離れてぶっちぎりの1位です」と、OREJUNさん。
これを正常な値に戻すには税金を多く徴収するしかないので、今の日本は「取れるところから取る(富裕層への税負担)」という政策をおこなっているそうです。
しかし、こんなことをやっていては、富裕層はみんな日本から出て行ってしまいますが、今のところ改善される気配はないようです。
「社会保険の負担は上がり、消費税も上がる。そんな中、数少ない税制の恩恵を受け取れる制度がiDeCo(イデコ)とNISA(ニーサ)です。
両方とも投資関連での税制の優遇措置なので、これから投資して資産を守る方には必ず有効に使っていただきたい制度です」と、OREJUNさんは推奨しているそうです。
iDeCoの所得控除は、共働きでもシングルでもメリットしかない!
「iDeCoとNISAはセットで語られることの多い制度ですが、全くの別物です。iDeCoは年金、NISAは普通の投資と覚えておけば良いでしょう。
iDeCoの最大のメリットは所得控除。
- もしあなたが所得税や住民税を払っている立場なら、iDeCoは絶対に得をする制度です。
- もしあなたがご結婚されているなら、配偶者の方がiDeCoをやっているかを確認してください。仮に年収300万円の会社員の方であれば年間の節税効果は3万6千円にもなります。そしてこの制度では、年収が高くなればなるほど節税できる金額も上がっていくのです」と、OREJUNさん。
意志が弱くて引き出してしまう人には、60歳まで引き出せないiDeCoがオススメ!
「iDeCoの唯一ともいえるデメリットは、一度拠出した掛け金は60歳まで引き出せないこと。これはiDeCoの目的が個人的年金であるということから仕方がありません。
しかし、これは逆にメリットにもなりえます。60歳まで引き出せないなら、強制的に積み立てで長期的に資産が運用できるということ。
意思が弱くても、そもそも制度で禁止されているのであれば、自分の力でどうにかできるものではありません。
銀行の定期預金の代わりに、iDeCoで資産を増やしながら、税金のメリットも享受する。これがこれからの時代の新しいスタンダードになるはずです」
引き出せないことが不安な人には、いつでも解約できるのはつみたてNISAがオススメ!
「iDeCoは60歳まで資金を引き出せませんが、それがどうしてもネックになる場合は、つみたてNISAがオススメです。
金融庁が認めた条件を満たす投資信託しか買えませんが、2020年8月現在では157本のファンドが承認されています。これだけあれば逆に選ぶのが大変なほどです」と、OREJUNさん。
iDeCoの条件が合わなければ、つみたてNISA」、そんな風に考えたらいいそうです。
これからのために、「iDeCo」と「つみたてNISA」を始めてみませんか?
【取材協力】
紺野純 (OREJUN) さん
元ダンサー・外資系金融会社の現役ITエンジニアであり、投資家・コンサルタント・講師・執筆とパラレルキャリアを実践。「思い通りの人生をデザインする複利の魔法」を電子書籍で出版。金融ファイナンス、ビジネスライフ、その他の部門で1位を獲得。
「思い通りの人生をデザインする複利の魔法:誰もができる最強の人生設計論」
取材・文 / エルシーラボ編集部