公開日:2020年10月26日 最終更新日:2020年10月26日
「好きな人のタイプは?」と聞くと「価値観が同じ人」と答える人が多い中、「大人の恋トレ」を主宰し、InstagramやLINEで恋愛アドバイスを配信している青田ミコトさんは、「嫌なことの価値観が同じ人を選ぶと、末永く一緒にいられます」と話します。連載第3弾は恋愛における「価値観」について紐解いていきましょう。
「合う」を楽しみ、「違う」を尊重する
「価値観が合うパートナーを見つけたい!」と思っていても、価値観が合うかどうかを見分けるは難しい。100%同じ価値観の相手なんて、妄想の世界でしか現れない。
好きになってしまった後では、どちらかが「相手に合わせている」ケースもあるし、「価値観が合うパートナー」を追い求めている限り、「あぁ、ここも違う…」と減点方式で彼を採点してしまい、残念感や失望感が心を占める。
そんなことを繰り返してしまうから、せっかく出会っても恋愛が続かないのです。
パートナーシップは、お互いを知っていく中で、好きなこと、嫌いなこと、許せる範囲、合わせられること、譲れることなどを擦り合わせて加減を知っていくもの。
「合う」を楽しみ、「違う」を尊重して、お互いの感覚を知るのです。これは恋愛だけでなく、仕事上のパートナーや友人関係などのすべての人間関係で同じです。
「嫌なことの価値観」が合わない相手とは、理不尽な想いに悩まされる関係になる
価値観というものは、それぞれが生きてきた中で培った感覚です。どれが正しくて、どれが間違っているというジャッジの基準ではありません。
それぞれの愛の形、それぞれの正義の形、それぞれの礼儀の形などで価値観は違っていいのです。
ただ、恋愛や結婚において、人はワガママになり、「私に合わせてくれるかどうか…」を測り、「私」を基準に物事を考えがちになる。だから価値観という物差しを使いたくなるのです。
そして、パートナーとの「同じ価値観探し」をし、「同じ」を感じて安心したいのです。
そんな「安心したい人」にオススメなのが、「嫌なことの価値観」が合う相手を探すということ。
子供の頃、親や先生から「自分が嫌だと思うことは、人にやってはいけません」と躾られましたよね。
もしも彼と「嫌なことの価値観」が合わなかったとしたら、この教えは成り立たちません。すれ違ってしまい、悶々と理解できないことに悩みます。
たとえば、あなたの嫌なことの価値観の中に「人を叩いちゃダメ!」があって、彼の嫌なことの価値観の中に、それがなかったとしたら…
彼はあなたを叩く可能性があり、DVに悩まされるかもしれない…
こんなふうに「嫌なことの価値観」が合わない相手とは、理不尽な想いに悩まされる関係になるのです。
末永く一緒にいたいと願うなら…
好きな彼と末永く一緒にいたいと願うなら、早い段階で「嫌なことの価値観」を確かめておくこと。別れのトリガーになるのは、「嫌な想い」「理不尽な想い」だからです。
最初の内は飲み込んで我慢できても、いずれ、心の中で大きくなり、彼を信用できなくなる。彼が理解できないと感じ、理不尽な想い、嫌悪感が爆発寸前になる。
もしかすると、会っているうちに「なんとなく感じる違和感」っていうのは、「嫌なことの価値観」が合わないからなのかもしれません。
ライター 青田ミコトの「大人の恋トレ」主宰
青田ミコトさん
恋愛コミュニケーション・心理という切り口でコラムを執筆すると「泣きました」「心に沁みました」と大反響。「大人の恋愛は様々な事情や過去が絡んで複雑化する」と「青田ミコトの大人の恋トレ」を主宰。InstagramやLINEなどで恋愛アドバイスを配信。