公開日:2020年8月22日 最終更新日:2020年8月22日
今、30代、40代女性から「iDeCo」や「つみたてNISA」の問い合わせが増えているそうです。コロナ危機の影響もあり、これからの生活やお金のことを不安に思う人が増えたからなのでしょう。「『絶対』得するiDeCo&NISA オンラインセミナー」を毎月開催しているOREJUNさんこと、紺野純さんに「iDeCo」と「つみたてNISA」について聞いてみました。
コロナ危機で危機感や不安が生まれた「これからのお金のこと」
今回の新型コロナウイルス感染症は、今まで想像もしていなかったパラダイムシフトをもたらしました。
価値観が変わったことで、今まで後回しにしていた「これからの生活・これからのお金」が、急に心配になったり、「コロナ危機のような突然降って湧いた危機が、また訪れないとも限らない…」と、未来に危機感を持った人も多いようです。
また、コロナ危機の政府の対応を目の当たりにし、「自分の身は自分で守らなければ!」と、仕事やお金に対する意識も変わり始めました。
まずは知ってもらいたい、お金に関わる今の日本の状況
「あなたは、今の銀行預金の金利を知っていますか?」と、OREJUNさんは尋ねます。
「良く知らないけれど、史上最低レベルであることは知っている」と答える方がほとんどだそうです。
「40年程前の日本では、銀行の普通預金金利が5%を超えていた時期もありました。当時は銀行に預金をしておけば、利息がどんどんと増えていった時代です。しかも預金なのでリスクはゼロ。良い時代でした。
ところが時代は変わり、今は金利が付くどころか「マイナス金利」の時代です。
私たちの預金にはかろうじて、なけなしの金利が付きますが、銀行が個人の預金を集めたものを日銀に預けると金利はマイナスとなり、逆に金利を支払って、お金を預かってもらうという本末転倒な状況なのです。
これでは我々の銀行預金の金利が増えていくはずもありません。金利となる原資がどこにもないのですから。
更に、元々莫大な日本政府の借金がある状況でのコロナ渦中の給付金のばらまきにより、お金が大量に刷られ市場にどんどん放出されています。
これはやがて、日本がインフレになる可能性が高いということです。そのときに自分の資産を守るものは何でしょうか?
それは預金ではなく投資です。
投資には価格変動のリスクが伴いますが、それも自分の資産を防衛するために必要な新しいスキルなのです」と、OREJUNさん話します。
【若いからこそリスクが取れる】 リスクを取れる年齢には期限がある
「ただし、リスクを取ることは誰にでもできることではありません。若いからこそリスクが取れるのです。
すでにリタイアされて、年金に頼って生活されている方に「今からリスクを取ってください」というのは酷でしょう。株価は上がったり下がったりするものですので、ある程度まとまったお金が必要なときに、運用していた資産額が下がっていたらどうすることもできません。
積極的にリスクを取ることができるのは、現役世代でリタイアまでに10年以上の余裕がある方の特権。
株価の変動は止めることができませんが、そのおかげで、安いときにたくさん買い、高いときに売却することで、インフレに負けない利益を生み出すことができます。
別の言い方をすれば、若いときに早く始めれば始めるほど、購入と売却のチャンスの幅が広がり、よりリスクが軽減されていくのです。時間を味方につけることにより、あなたの資産は複利のパワーで雪だるま式に増えていくチャンスに恵まれることになります」と、OREJUNさん。
アラサー、アラフォー女性は、今すぐ「iDeCo」や「つみたてNISA」を始めるべき!
「アラサー、アラフォー女性は、今すぐ「iDeCo」や「つみたてNISA」を始めるべきですよ!」と、OREJUNさんは話します。
これからの生活、これからのお金に関して不安を感じる今、未来に備えるお金の知識を学ぶことは大切です。「iDeCo」や「つみたてNISA」の仕組みを知り、始めてみてはいかがですか?
【取材協力】
紺野純 (OREJUN) さん
元ダンサー・外資系金融会社の現役ITエンジニアであり、投資家・コンサルタント・講師・執筆とパラレルキャリアを実践。「思い通りの人生をデザインする複利の魔法」を電子書籍で出版。金融ファイナンス、ビジネスライフ、その他の部門で1位を獲得。
「思い通りの人生をデザインする複利の魔法:誰もができる最強の人生設計論」
取材・文 / エルシーラボ編集部