公開日:2020年2月28日 最終更新日:2020年2月28日
いま、結婚式を挙げない「ナシ婚」カップルが増え、結婚式の価値観が変わりつつあります。しかし「そもそも「結婚式」とは、どういうものなのか」を、ブライダル業界のトップである桂由美先生のユミカツラブランドのパンフレットに掲載された、ウエディングデザイン ルーチェ代表の新矢ヒカルさんにお話を伺いました。
「ナシ婚」に影響?時代の変化から親世代とは「婚期」に違いがある
Q. 今、結婚適齢期だといわれる新郎新婦の親世代の結婚適齢期は24歳前後だったと思うのですが、いまは時代の変化もあって、婚期は遅れてきていますよね。
A. そうですね、新郎の初婚年齢の平均が31歳、新婦は30歳と言われています。
人によっての婚期の幅がありますが、たとえば、官僚や大手企業、役職がついているような人は、「結婚」が「信用」につながるので比較的、婚期は早いと思います。
Q. 「ナシ婚」は増えているように感じますか?「ナシ婚」の理由は、費用や金銭の事情からなのでしようか?
A.確かに「ナシ婚」は増えているかもしれませんが、費用や金銭の問題は二分化してます。
たとえば、仕事が忙しくて長く独身でいた人は、お金を貯めている方もいらっしゃいます。「やるなら自分らしく結婚式を挙げたい!」と、仕事関係へのお披露目に予算をかけることを考えていらっしゃる人も意外と多いです。
実際のところ「ナシ婚」カップルは、授かり婚やお金の事情で結婚式を諦めた人が多いですね。また、「結婚式を挙げる意味」を見出せないカップルも、「ナシ婚」選ぶ傾向にあります。
区民結婚式イベントに携わったことで生まれた「かつしかウエディング」という名の「ふるさとウエディング」
Q. ルーチェさんが、いま立ち上げてている「かつしかウエディング」は、そういったことが企画の理由ですか?
A. 私自身が2017年に大田区から葛飾区へ引っ越しをして、葛飾区の広報誌に掲載されていた「人前結婚式をプレゼント!」という葛飾区美容組合主催・葛飾区が後援のイベントを偶然に目にしました。
実は桂由美先生との会話の中で「地域から結婚式が育つ」とおっしゃっていたことを思い出し、「このイベントは、まさにお手伝いをすべき仕事だ!」と直感しました。もう3年続けてドレスや企画・演出・運営で、ボランティアとして協賛しています。
その協賛をきっかけに改めて葛飾の魅力を感じ、ルーチェオリジナルメニューとして「かつしかウエディング」を企画しました。
ウエディングプランナーから見た葛飾区の特徴
Q. ウエディングプランナーから見た葛飾とは、どんな地域ですか?
A. この「区民結婚式」のお手伝いで、葛飾区は「東京23区内で唯一結婚式場がない区」だということを知りました。それは、とても意外なことでした。
とても堅実な方が住んでいる区だそうで、たとえば「表参道や有名ホテルやゲストハウスで華やかに結婚式を!」というケースが比較的に少ないそうなんです。
また、葛飾区には結婚式場はありませんが、ステキな教会や歴史ある荘厳な神社や寺院が多くあります。
そして、行政が後援となって区民結婚式イベントを開催する区も珍しく、とても温かい街だと思いました。区民も地元愛が強く、区民同士が結婚するケースが多いそうです。
そういうことを知ったときに、桂由美先生の「ふるさとウエディングへの想い」を思い出したんです。
【取材協力】
ウエディングプランナー
ウエディングデザイン ルーチェ 代表 新矢ヒカルさん
25年の業歴の後、桂由美ウェディングプロデュースのチーフプランナー就任、その後独立。「花嫁のために」という桂由美先生から学んだプロデュース手法・ホスピタリティが好評。ゼクシィ主催のコンテストなど受賞・メディア掲載多数。
取材・文 / エルシーラボ編集部