公開日:2020年3月18日 最終更新日:2020年3月18日
人と繋がるといえば「コミュニティ」というくらい、世の中にはたくさんのコミュニティが生まれました。ただ、長年継続することは難しく、新しく生まれては消え…を繰り返しています。そんな中、北海道の札幌から旭川・室蘭へと広がりをみせるコミュニティがあります。その運営の秘訣を知りたくなりました。
私のような立場の女性たちと夢を叶えたい!一緒に笑顔になりたい!札幌から広がる女性起業家コミュニティ
今回お話を伺うのは、一般社団法人North-Woman代表理事である繁富奈津子さん。
North-Womanは、2015年に女性起業家コミュニティ(札幌)として立ち上げ、昨年、旭川支部・室蘭支部と、どんどん広がりをみせる勢いのある女性コミュニティです。
Q. 今年North-Womanは5周年を迎えるそうですね!おめでとうございます!今日は、ぜひ、コミュニティを継続させる秘訣を教えてください!
A. ありがとうございます。
Q. では、最初にNorth-Womanでは、どんなことをやっているのか教えてください。
A. North-Womanは、安心安全をテーマとして「気づきの場(セミナーや講演会の企画開催)」「成長の場(イベント等チャレンジする場の企画開催)」「出会いの場(女性が1人でも安心して参加できる交流会の企画開催)」をおこなっています。
North-Womanを立ち上げたのは、私が起業しようとしたときに、自分が1人で出来る事の限界を感じたからでした。
「起業したい女性が求めているセミナー開催」「発信力・信用性の弱さ」「知識・経験不足」などの課題を仲間で補えるコミュニティを作ろうと思いました。
人脈も経験も資格も、すべてが0からのスタート
Q. 繁富さんは、起業の経験者だったのですか?
A. いいえー、、、。私は結婚・出産するまで、派遣社員や契約社員として働き、起業とは程遠い働き方をしていましたし、人脈も経験も資格も、すべてが0からのスタートでした。
それでもNorth-Womanを立ち上げようと思ったのは、自分のような立場の女性たちと夢を叶えたい!一緒に笑顔になりたい!と思ったからです。
North-Womanは「これから起業する女性でもステップアップし、自信を持てる場を作りたい!」という目的で発足したため、お恥ずかしい話ですが、「何を目指しているか?」「この活動をおこない、どうなりたいのか?」などのビジョンに関する質問には何1つ答える事ができない状態で、本当に0からのスタートでした。
「どんな環境を作ると良いのか?」を考え、行政や創業支援機関との連携にチャレンジ!
Q. では、North-Womanと共に、繁富さん自身も起業体験を積み、一緒に育っていった感じですか?
A. 本当に、その通りです…
Q. 今後のビジョンの質問に答えられなかったということですが、0から1にする過程で、どんなことを主軸にして「これからのこと」を考えたのですか?
A. North-Womanは「起業したい女性・起業後間もない女性に、安心して参加してもらいたい」と考えます。
私は「そのためには、どんな環境を作ると良いのか?」を考えました。そこで、行政や創業支援機関との連携を主軸にしよう!と思いました。
もちろん、行政関係に知り合いがいるはずもないので、知人に紹介してもらうことから始めました。行政の担当者の方にお会いする時間を作っていただき、そこで私の想いを聞いていただきました。
コミュニティを発足するのは簡単だけど、継続発展させることは難しい
コミュニティを発足するのは簡単ですが、継続発展させることは難しいもの。
繁富さんは人脈も経験も資格も、すべてが0からのスタートとして始め、今では行政の方から仕事や情報誌への掲載依頼をいただけるようになったそうです。
札幌だけではなく旭川・室蘭と支部も広がり、行政や創業支援機関との連携など信頼の輪も広がっているのは、繁富さんの考え方やお人柄が理由なのだと思いました。
【取材協力】
一般社団法人North-Woman 代表理事
繁富奈津子さん
2015年任意団体としてNorth-Womanを発足。北海道内で女性の起業や社会参画をテーマとして、交流会やセミナー・イベントを開催。2017年「未来を創る女性懇話会」にて、高橋はるみ前北海道知事と懇話。2019年一般社団法人North-Woman設立。
取材・文 / エルシーラボ編集部