公開日:2020年6月26日 最終更新日:2020年6月26日
ビジネスマナーとして身につけたいのが「訪問の際の時間の感覚」です。今さら聞けないビジネスマナーほど、自分勝手に解釈しがち。聞くは一時の恥と捉え、自分の感覚がズレていないかチャックすることは大事です。気の緩みや慣れ、「少しくらい…」という甘えから、ビジネスマナーが乱れていないか確認してみましょう。
セミナーの「開場時間」と「開始時間」、どちらに時間を合わせたらいいの?
公開募集されているセミナーなどでは、「開場時間」と「開始時間」が明記されていますが、この「開場時間」と「開始時間」、「どちらに着いたらいいの?」と悩まれることもあるようです。
あなたは「開場時間」と「開始時間」、どちらを到着時間にするのが正しいと思いますか?
ビジネスマナーとしての回答は、「開場時間」から「開始時間」までの間に会場入りするのが良いと思います。
「開場時間」から「開始時間」の間に会場入りし、受付を済ませておくことでセミナーを開始時間でスタートでき、スムーズに運営できるからです。
「開始時間」に会場入りされると、受付、着席がゴタつき、セミナーがスタートできなくなる可能性があります。他の参加者や運営に迷惑がかかってしまうので避けた方がいいでしょう。
また、遅刻や報告のない欠席者がいると、主催者が気遣って待ってしまいます。そのためスタートが遅れてしまい、他の参加者、主催者、講師に迷惑がかかるのでNGです。
できることなら時間に余裕をもって、早めに会場付近で待機できるようにしたいですね。
ビジネスマナーは自分本位ではなく相手本位で考えると、おのずと答えがでるものですが、気の緩みや慣れ、「少しぐらい…」などの甘えから、簡単に乱れてしまうので気をつけましょう。
遅刻するよりも、早く着いた方がマナーとして正解!ですよね…
アポの時間やセミナーなど、遅刻するよりは早めに到着する方が良いですが、何分くらい早めに到着すれば、相手に迷惑がかからないのでしょう?
「5分前または10分前行動!」と学んだ人もいらっしゃると思いますが、10分前に訪問することは、果たしてマナーとして正しいのでしょうか? 早すぎる訪問は、相手がまだ準備できていないかもしれませんよね。
この「自分の感覚」と「相手の感覚」を擦り合わせた方が、ビジネスマナーとして正解なのです。
5分前、10分前行動といわれる意味は、「5分前、10分前に現地に到着し、訪問時間になるまで待って訪問する」です。余裕があると物事は上手く進むので、時間にも心にも余裕を持ちましょう。
自分の感覚を押しつけると相手には迷惑になる
これは、過去に筆者が公開募集していたセミナーの講師で登壇したときのお話です。
公開募集のセミナーでしたので「開場時間」と「開始時間」は明記していましたので、ほとんどの参加者は「開場時間」から「開始時間」までの時間に会場に入られました。
ところが、「開場時間」の30分前に主催者や講師よりも早く、すでに会場入りされて着席されている参加者の方がいらっしゃいました。
その方に「開場時間は◯時◯分ですよ」とお伝えすると、「わかっているのですが、早く着きすぎてしまって…、カフェで時間を潰したのですが時間を持て余してしまったので、会場が空いているかもしれないと思って先に入らせていただきました」とお答えになりました。
この方は「遅刻するよりも、早く着いた方がマナーとして正解!」と思っているようでしたが、ご自分の感覚を押しつけている上、相手の都合も考えず、自分の都合でワガママな行いをしていることに気づいていませんでした。
人は、他人事として聞けばマナー違反かどうかの判断がつきますが、実はこういったケースは少なくありません。当たり前のことですが、募集要項やアポの時間や場所をよく確認して、マナー違反にならないように再度注意しましょう。
構成・文 / エルシーラボ編集部
【エルシーラボ編集部】
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